前回は、会社運営にはコストがかかる話を書きました。
年間最低で8万円程度の法人市民税・県民税の均等割というものがかかるのです。
他に法人税の申告費用が年間10万円程度はかかります。
それでも、太陽光発電を会社でやるメリットは大きいと言えます。
特に、所得控除後の「課税総所得」が900万円を超えている人は、会社の方がメリットがあります。会社の方が、税率が低いからです。
(税率差)
課税総所得が900万円を超えると、個人の地方税を併せた税率が43%を超えます。会社の税率は所得400万円以下の場合21.421%所得400~800万円の場合で23.204%ですから、会社に対する税率の方が20%程度低くなります。会社で税金を支払った方が、上記均等割等の経費を差し引いても有利です。
但し、太陽光発電の収入が年間200万円以上、経費を差し引いた所得が100万円以上の方を前提とします。
地域により発電効率が大きく異なりますので、収入と所得の関係は、はっきりとはわかりません。九州の方が、今年は今のところ、天候の関係で香川の倍くらいの発電量があります。
それ以外のケースでは、概ね下の表の通りかと思います。
〇 会社有利 △ どちらとも言えない × 会社不利
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太陽光発電課税所得 |
|||
100万円以下 |
100~200万円 |
200万円以上 |
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個人の課税総所得 (所得から所得控除を差し引いた額) |
330~695万円 税率30% |
× |
× |
〇 |
900万円以下 税率33% |
× |
△ |
〇 |
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900万円超 税率43% |
× |
〇 |
〇 |
太陽光の所得が200万円を超えた場合は、会社の場合様々な節税策をとることができますので、もっと有利になります。
また、会社を作るメリットは、税金面以外でもあります。(つづく)